Macabre Sounds Factory

ギター、アンプ、エフェクター他音楽機材の話題を中心に、近況、レビュー、書評などを徒然に書き綴るブログ

Kemperを買った話

ええ、タイトルの通り、遂に買いました。

皆さんもご存じ、Kemperを。

f:id:Macabra:20190211213713j:plain

はい、ご存じない方に説明しますと、デジタルアンプシミュレーターです。

が、しかし、これはただのアンシミュではないのです。

アンプの音と特性を独自の技術により完全コピーしてしまう(Kemperではそれをプロファイリングと言います)のです。

起きましたよ、エレキギター界に革命が。

実は発売は2011年と少々前なのですが、名だたるアーティストの使用や紹介によって徐々に知名度を上げて

今やギタリストで知らない人はいないのではないのかというところまできております。

筆者も、BABYMETALのギタリストだった故藤岡幹大さんのセミナーの参加を経てずっと欲しかったのですが

2019年にしてようやく手に入れられました。

ってな訳で今更買ってしまった私は怯えています、そう新製品の影に。。。

まーでも新製品はしばらくは出ないと踏みまして、購入に踏み切りました。

さて、そんなわけで製品紹介、

と言いましてももう幾多のブログでその機能と全貌は紹介されているので、僕なりのインプレッションを。

さてこのKemper、数モデル存在していまして。

ヘッド型とラック型、パワーアンプの有無、カラーバリエーションによって

5モデル存在します。

その中でも僕が買ったのは、一番高価なKemper Profiling Power Head、

www.soundhouse.co.jp


ヘッド型のパワーアンプ付きモデルです。

キャビを所有してるし、今後ライブなどで使うかもしれないと考えたら、パワーアンプはついていた方が良い気がしましてこれにしました。

一番高価といってもオークションだったので、けっこう安く手に入れられまして。

機能を考えたら決して高い買い物ではないかと。

まーそんな感じで一週間ばかり使ってみました。

と言いましたが実はまだ肝心のプロファイリングは使ってないのです。

他の人の動画等々でプロファイリングの精度がいかに高いかはもう既に知っていたので、そこは割愛。

じゃあ何してたんだっていうと

ネットに上がっているリグを聴いて弾いて弄って、です。

その中でも数点気付いたことがあるので挙げます。

あー音に関しては、Ola先生とかがYoutubeに上げてるので、そっちを参考にしてください。

基本的にみんな自分が良いと思ってるアンプのセッティングをプロファイリングしてるから、いい感じですよ。アバウトでごめんなさい。

・2019年2月の時点でリグは13000超え、それでも無い(検索に引っかからない)アンプモデルがある。

 真空管アンプからデジタルアンプ、さらにはハード、ソフトシミュレーターと、この世に存在する全てのアンプをプロファイリングできるKemperですが、まだ見当たらない、見つからない、存在しないアンプのリグがあるみたいでして、例えば僕が実機で所有するBlackstarのGus.Gモデル、ファクトリーリグのリストにはあるのに、これが引っかからない。ユーザーが思い思いのリグ名やアンプ名をつけるので、検索から漏れる場合が多々あるんですねー。


・当たり前だが、全てのリグが使える音だとは限らない。

 Kemperとはいわばアンプ(とそれに付随するキャビネットとマイク)のとあるセッティングの一部分を切り取る機材故、肝心のプロファイリング元のアンプがろくでもない音だったらそれがそのままプロファイリングされるのです。ゆえに使えないリグというのも多々存在します。


エフェクターのかかった音もそのままプロファイリングできる。

 公式では推奨してないのですが、エフェクターのかかった音をそのままプロファイリングできるようです。さらに言えば、アンプシミュってかDI機能のあるペダルだったらその音をそのままプロファイリングできるみたいですね。


・ベース用のシミュレーターとしても優秀

 ギター用の機材かと思ってる人も多いかと思いますが、普通にベースアンプもプロファイリングできます。ベース用リグも多々上がっておりまして、Ampeg、Hartke、Markbass、Trace Elliot、EDENと言った有名どころはリグデーターとして上がっているようです。


・エフェクト部分は確かに心もとない
 
 エフェクトですが、基本的にアンプ前段に4つ、後段に1+モジュレーション+ディレイ+リバーブしかかかりません。
エフェクトの種類も豊富とは言えない。まーエフェクター使うならKemperの前にハードのエフェクターを挟んだりすれば、いくらでも対応が可能ですね。

ぶっちゃけた話、エフェクト一杯使いたければFractalのAXEシリーズのが良いですよ。Kemperはあくまでプロファイリングアンプ。


・Kemperで出せないアンプの音はない、故にKemperの音はない。

 Kemperって他の機材に比べて音が良いの?という疑問がわくのは分かります。だがしかし、これはあくまでプロファイリングアンプ、音を突き詰めるアンプシミュレーターではありません。
故に他の機材の方が音作りは突き詰められます。よって実機はもとよりAXEを始めとしたハードアンシミュからBIAS、THといったソフトアンシミュの方が音は作りこめます。んでKemperはその作った音をプロファイリングして同じ音を出すだけ。それ以上でもそれ以下でもないようです。


まーこんな感じですかね。まだ使いこなせてるわけではないので、もっと使い込んでみて、また記事を書きたいと思います。